なくもんか

草なぎ剛が最強。つよぽんぽんちん。

いい女が乗ってたねぇ。東京の女だよ。

梅雨ですね。梅雨と言えばあじさい、あじさいと言えば山のあなた(なんじゃそりゃ)

 

山のあなた~徳市の恋~

美しい映画です。石井監督がカラーにして自然を写したかったという思いは成功したのではないでしょうか。オープニングの木漏れ日と音楽だけで鳥肌立ちます。美術すばらしいですよね、衣装もかわいいし。(徳市は白い寝巻き姿が好き。寝癖!)

結構コミカルで、シュール。研一がまたいい。「僕やだぁ~ん、ねぇ帰ろうよ」大人の事情に巻き込まれる、我慢強い男の子。本当は結構シリアスな背景を持ってるのにね、さらっとしててあっけらかんと表現してるのがなんとも新鮮。しかし、キャストがみんないい!石井監督もキャストが希望通り行けば出来ると思ったって言ってるし。ほんと最近思うけど配役って重要だよねと。マイコは若いのになんともミステリアスで、ちょっと画面から浮いて見える、そこが東京の謎の女っていう設定にピッタリ嵌ってると思った。ちょっと低めの声もすごくいい。堤さん演じる真太郎は優柔不断だけど男前。研一は一番気持ちが良くわかる(笑)最後、美千穂が去る場面、友人の恋の終わりをそっと見守って悲しんでいるような福市がすごく好き。普段は結構ライバル意識持ってたり、冷やかしたりするのに。2人の絆を感じました。

徳市はかっこ良かったり悪かったりかわいかったりひょうきんだったり、口にはあまり出さないけど、感情豊か。腕の太さがいいよねぇ。喧嘩強くて勝気で感が鋭い、でもなんかちょっと寂しそう。顔を横向けて音を聞こうとする斜め横の顔がまた綺麗。草なぎさんって目の演技が素晴らしいけれど、こうやって目を閉じててもやっぱいいなと思いました。草なぎさんの目は本当に綺麗でキラキラしてるけど(草なぎさんの目大好き)もし徳市の目が開いたらどんな瞳をしてるんだろう、とかちょっと考えてみたり。きっと、無邪気で強気で綺麗な瞳なんだろうな。さらにモテるのではないでしょうか(笑)

 

石井監督いいなぁ。撮影中にやにやしてる監督(笑)って草なぎさんと合う気がする。クドカンもやにやしてるし、監督じゃないけどタモリさんもにやにやしてる(笑)好奇心旺盛で少年の心持ったまま大人になった人たちという印象。草なぎさんもイタズラした時、様子窺う様ににやにやしてるよね。

鳥の囀りと川のせせらぎと、山の緑と雨の音に湯煙。この映画すごい好き。徳市と美千穂と真太郎と、みんなあの後どうなったのだろう。徳市はまた福市と北へ南へ温泉場を渡り歩いてるのかな。